2014年6月7日土曜日

5月に聴いたコンサート。

先月は、質の高い素晴らしいコンサートに3つ行きました。

まず一つ目。

横山幸雄先生の2日間に渡り、ショパン全曲217曲を奏破するという前例を見ないリサイタル。

僕は1日目しか伺うことが出来なかったのですが、作品番号の付かない習作から、若い頃の作品、1人のショパンの人生を一緒に旅するような素晴らしいリサイタルでした。
先生にしか、なし得ることの出来ない事を、肌で感じ、改めて偉大な方だと思いました。
最高にカッコ良い上司です。
大きな背中を追いかけて、自分にしか出来ない事を模索していこうと改めて強く思いました。



二つ目。

昔、あるCDを聴いてから衝撃を受けたアルテミスクァルテット@紀尾井ホール


素晴らしい境地に到達した音楽。

特に、前半最後の現代作曲家のクルターク。そして後半のベートーヴェンのカルテット第14番作品131は、削ぎ落として削ぎ落として、磨き抜かれた、言葉で言い表せない音楽の世界が広がっていました。

奇跡のようなカルテット四人のバランス、個性、調和。

弦楽カルテットは、ピアノを弾く者にも、是非聴いて貰いたいと、思いました。大学の生徒達にも、たくさんの質の高い音楽を聴いて欲しいと思います。






三つ目は、プレトニョフピアノリサイタル@津田ホール

2007年にピアニストとしての活動を辞めた時、友人とモスクワで、妙に納得した記憶があります。
というのは、余りに色彩豊かな音楽性を、タッチを持つプレトニョフには、「ピアノ」という単体の楽器では、もはや彼の音楽を100パーセント表現し切れないのではと、思ったから。
オーケストラに気持ちが向いた事に、とても自然な事だと感じた記憶があります。
それから、月日が経ち、そんな彼のピアニストとしてのイマジネーションを大いに掻き立てるピアノと出逢うという衝撃的な出来事、シゲルカワイとの出逢いに立ち会う為に、大学レッスンを終えて、急いで、津田ホールに向かいました。

プレトニョフの世界観の中で最も特徴的な、弱音の色彩感の幅を、カワイのピアノは素晴らしく応えていましたし、独創的な解釈やペダリングにも、相性の良さを感じました。

何より、1度ピアノから離れた者を、もう1度情熱を掻き立てたシゲルカワイのポテンシャルの高さを、あの日の聴衆は目の当たりにしたと思います。

カワイの完全招待ということで、著名なピアニストや、先生方ともお会い出来、素晴らしい1日でした。

時間は努力して作ってでも一流に触れるべき、と強く再認識した5月。この月で、自分の耳も確実に研ぎ澄まされた自信があります(笑)

さぁ、6月は本当に忙しいスケジュールですが、乗り切らないと。

元気に楽しく。感謝を持って。


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