2010年12月2日木曜日

先週土曜日に、NHKドラマスペシャル「心の糸」が放送されました。

役者さんの演技を越えた演技に感動しました。

微力ながら素晴らしい作品に関わらせて頂いた事に、光栄に思います。

色々な視点から観る度に、言葉の意味が違って聴こえてくる、そんな考えさせられる作品に思います。

僕の生きている世界、音楽も同じ。

その時々で、作品は形を変えて、人に印象を残す。

幸せに満ち溢れた状況で、人は暗い混沌とした響き、作品に心が共鳴し、響くだろうか。もちろんその逆も同じ。

このドラマも、僕は人が生きて成長していく過程で、色々と心に響くシーン、言葉があるように感じる。

監督さん、手話指導の先生、音声さん、カメラマンさん、大道具さん、他、ひとつの作品に関わった沢山の人の数だけ想いが詰まった作品。

まさにオペラのような、総合芸術です。

また聾者の世界を今回の出会いや機会で知れるきっかけになりました。

聾者の役者さんの方にピアノを演奏指導する機会がありましたが、彼女の集中力、負けず嫌いな姿勢に心から感銘を受けました。
音のない世界で、音を感じ,リズム、拍を感じる事、彼らにも音楽はたしかに存在していました。

音を楽しんでいました。

何が失礼に当たるか、分からないので、何か失礼な書き方がありましたら、申し訳ありません。

何か僕にも彼らと出来る事が沢山あると思い、またこれから生きていく上で、もっと聾者の事を知りたいと思いました。

僕に何が出来るだろう。

ピアノを通して、僕が僕に出来る事を。

僕だけが出来る事を。

鳴った瞬間から衰退するピアノの響きの儚さが、僕は好きです。

音から音。

次の音に繋がる瞬間、まさに「糸」がそこには存在します。

人との繋がり。音から次の音への繋がり。

何か、見えた気がしました。