2009年12月7日月曜日

恩師

今日は23日のコンサートに向けて朝から練習し、今から芸高の恩師、竹島先生のお宅に行き、娘さんにお会いしてきます。
竹島先生は、僕がモスクワに行く事を応援してくださった温かい先生でした。
卒業した2002年の夏に、パリからの飛行機の中で亡くなられました。偶然にもロシア上空で。

あのジリジリと暑い夏、あまりに急で受け止められずにモスクワに発った18歳のあの頃を今また鮮明に思い出します。
初めての寮生活、自炊の為にと皮剥きから簡単な料理までレッスンが終わると教えてくれたあの頃が懐かしい。
娘さんから頂いた先生のお写真を六年間かかさず持ち、いつも守られてたような気がします。
車に轢かれても、道端でネオナチに顔を殴られても、幾度と越えた厳しい冬も、きっと守って下さっていたんだな。
この文を書きながら、頭の中ではフォーレのレクイエムが流れています。
久しぶりにあのレッスン室へ。実技も初見演奏も聴音も楽典も、みんなあの部屋で。ピアノを始めるのも本気になるのも遅い自分を引っ張り上げてくれたのも。

若く、やんちゃなあの時では気づかなかった事があまりにも多く、今、今会って言いたい、話したい事が、たくさんたくさんあります。

生きていくと言う事は、こういうものなのかな。受けた恩は次の人へと渡していくもの。切ないけれど、それを実践しなければ前には進めない。

モスクワでも先輩方から受けた恩は、新たに来た不安一杯な留学生に返していた。
涙もろい自分ですが、少し以前のあの頃より強くなれた気がします。先生。